動画ソフト VLCメディアプレーヤー
VLCメディアプレーヤーは動画の再生や変換が行えるソフトです。
紹介 (2012/02)
VLCメディアプレーヤーは再生可能なファイルの種類が豊富で、 昔の形式のファイルだけでなく、比較的最近の m2ts(H.264 + AC3, AAC) などのファイルの再生も行えます。
動画の変換機能も一部備えています。 こちらはまだ開発途上でうまく変換できないものも多いけど、 使用頻度の高そうなフォーマットの変換に対応しつつあります。
ホームページとダウンロード
ホームページ:https://www.videolan.org/vlc/ダウンロード:https://www.videolan.org/vlc/download-windows.html
VLC1.1.11 の zip 版でダウンロードサイズが 34MB、 解凍後のサイズが 81MB ほどです。 vlc のアイコンをダブルクリックすると起動します。 ショートカットは必要に応じて手動で作ってください。
動画の再生
再生可能なファイル
◎ 手持ちのファイルで再生の可否をチェック(VLC1.1.11) 拡張子 コンテナ 映像 音声 Windows7 WindowsXP MPEG-4 mp4 MPEG-4 H.264 high AAC ○ ○ MPEG-4 mp4 MPEG-4 H.264 high AC-3 ○*1) ○*1) MPEG-4 mp4 MPEG-4 H.264 high MP3 ○ ○ MPEG-4 mp4 MPEG-4 MPEG-2 AAC ○ ○ MPEG-4 mp4 MPEG-4 MPEG-2 AC-3 ○*1) ○*1) MPEG-4 mp4 MPEG-4 MPEG-2 MP3 ○ ○ QuickTime mov MPEG-4 H.264 main AAC ○ ○ AVCHD m2ts MPEG-2 TS H.264 high 720/60p AC-3 ○*2) ○*2) AVCHD m2ts MPEG-2 TS H.264 high 1080/30p AC-3 ○*2) ○*2) AVCREC m2ts MPEG-2 TS H.264 high 1080 AAC ○*2) ○*2) Flash flv f4v H.264 main AAC ○ ○ Flash flv flv4 On2 VP6 MP3 ○ ○ Flash flv flv1 Sorenson H.263 MP3 ○ ○ MPEG-2 mpg MPEG-2 MPEG-2 AC-3 ○ ○ DivX divx RIFF AVI2.0 DivX6.4 MP3 ○ ○ 動作環境 Windows7 : i3 M330 2.16GHz Windows7 64bit (2010年のノートPC) WindowsXP : Pentium M 1.3GHz WindowsXP 32bit (2003年のノートPC)
- *1) VLC1.1.11 や Avidemux で音声を AC-3 に変換した場合は 音声データが出力がされず、再生しても音声が出ないので注意。 音声データがセットされていればAC-3音声も正常に再生される。
- *2)ハイビジョン(1440*1080など)の H.264動画は処理が非常に重いため、 昔のパソコンではがたつきが生じてうまく再生できない場合があります。 これはソフトの問題ではなくて、パソコンの処理能力不足が原因です。
細かい設定など
全画面表示
メニューバーもコントローラもないフル画面表示にしたい場合は、 画面をダブルクリックする。再びダブルクリックするとメニューバー 付きの画面に戻る。
ファイルを開くたびにウインドがリサイズされるのを禁止する
ツール→設定→インターフェイスで、 「ビデオのサイズにインターフェースをリサイズ」 のチェックをoffにする。
動画の変換 (2013/12)
このソフトもうまく変換できるものとできないものが混在していて難しい・・・。
VLC 2.1 の場合 (2013/12)
MPEG-2 (MPEG-2, AC3) → MP4 (H.264 + AAC) に変換しようとしたところ、 エラーが出てうまくできなかった。原因はわからない。
変換しようとするとフリーズ状態になるか、上のような 「ストリーミング/トランスコーディングに失敗しました: VLCはエンコーダーを開くことができませんでした。」 というエラーが出てきて、 映像は変換するけど音声の変換に失敗して音声なしの MP4 ファイルができる。
VLC 1.1 では H.264 + AAC の MP4 への変換はうまくできている(下を参照)。 ということで、個人的には VLC 2.x は使っていません。
VLC 1.1.11の場合 (2012/02)
VLC による変換で主な用途は、1) MPEG-2 (MPEG-2 + AC3など) を MPEG-4 (H.264 + AAC) に変換
2) H.264 以外の flv ファイルを MPEG-4 (H.264 + AAC) に変換
などです。
開発途上なので変換できない(動作が異常になる) 組み合わせもけっこうある。 いまいちよく分からん・・・ 難解と言われる理由はこのあたりにあるか?。
◎VLC 1.1.11 の場合(2012/02/12) 直:再圧縮せずにそのまま出力 元 変換出力 可否 備考 mpg (MPEG-2 + MP3) mp4 ( H.264 + AAC ) ○ mpg (MPEG-2 + AC-3) mp4 ( H.264 + AAC ) ○ mpg (MPEG-2 + AC-3) mp4 ( H.264 + 直AC-3) × 音声データが出力されず flv (H.264 + AAC ) mp4 (直H.264 + 直AAC ) △ WindowsXPで変換せず再生 flv (H.264 + AAC ) mp4 ( H.264 + AAC ) × 音声データが出力されず flv (H.263 + MP3 ) mp4 ( H.264 + AAC ) ○ flv (VP6 + MP3 ) mp4 ( H.264 + AAC ) ○ mp4 (H.264 + AAC ) mp4 ( H.264 + 直AAC ) ○ mp4 (H.264 + AAC ) mp4 ( H.264 + AAC ) × 音声データが出力されず m2ts(H.264 + AAC ) mp4 (直H.264 + 直AAC ) × 映像データが変 mp4 (H.264 + AAC ) ts (直H.264 + AC-3) × mp4 (H.264 + AAC ) ts (直H.264 + 直AAC ) × mp4 (H.264 + AAC ) ts ( MPEG-2 + AC-3) × 破損した変なデータ
- H.264 への変換はプロファイル(baseline, main, high)の設定ができる。
H.264動画への変換
ただし、flv(H.264+AAC) → mp4 で音声データが出力されないなどの問題がある。 flv(H.264+AAC)を mp4 に変換する場合は、 Avidemux を使うとエラーにならない。 - ts,m2ts への変換はできない。
ts, m2ts への変換は multi AVCHD や tsMuxeR などのソフトを使う。
注意事項 VLC1.1
このソフトも、こまごまとトラブルがあるようだな・・・。
メニューが日本語にならない
VLCをインストール(または解凍) したフォルダの位置に問題がなければ、 起動時に最初から日本語のメニューが表示されます。
日本語を含むフォルダ名の下に VLC をインストールすると、
日本語のパスを正しく認識しないため正常に処理が行われなくなります。
この場合は、メニューが日本語になりません。
ありがちなのは、WinidowsXP でデスクトップに
VLCを解凍して起動している場合にそうなります。
海外のソフトなので国際化対応が不完全みたいだな・・・。
メニューが日本語にならない場合は、 フォルダの位置をチェックしてください。 ドライブのルートに ¥tool などアルファベットの名前の フォルダを作って、 そちらに zip バージョンを解凍するのが一番無難だと思います。
動画の変換が行えない場合がある
手元のPCで WindowsXP で VLC を起動して動画の変換を行うと、 変換処理を行わず、動画の再生をはじめてしまう。 Windows7 では正常に変換が行える。
設定で難しい話がある
組み合わせによってはうまく変換されないなど。 このあたりは、他のソフトに比べればまだマシかも? ということにしておきましょう・・・。 他のソフトも別のコーデックなどを拾って来いのたらいまわしや、 難解な設定や、 誤動作の泥沼がたくさんあります・・・。
AAC 128kbps の音声圧縮でも音がシャリシャリ(2013/12)
元の音声の品質はよい(たとえば flac や AC-3 256kbps など)のに AAC 128kbps 程度に変換すると高いシャラシャラした 不快な雑音がまざる場合、サンプリグレートを確認してみてください。
元の音声レートとサンプリングレートが同じになるようにします。 元の音声のレートが 48000Hz ならばサンプリングレートも 48000にします。 元の音のレートと異なるサンプリングレートにすると、 リサンプリングを行うためひずみが発生し、 シャラシャラした音がまざります。 元の音声が MP3 128kbps など品質が悪い場合は、 再圧縮すると激しく劣化するので、 あきらめてください・・・。
この話とは別に、VLC も細かいバージョンの違いで 音声のエンコーダのバージョンが異なり、 AAC 圧縮するとときどきボコっという雑音がまざる ハズレのバージョンもあります。 AAC は特許が絡むので特許にひっかからないように処理するのが難しい・・・