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記録装置と記録メディアの歴史・外伝

(注意)こちらはヨッパライ文体なので、マジメに読まないでください。

記録装置と記録メディアの歴史・外伝 (2009/03)

記録装置と 記録メディア の歴史・・・それは、 コンテンツ屋さんから見ると?

本来なら、作品や コンテンツ に流れるはずのお金が、 高価な カセットデッキビデオデッキテープディスク に流れている歴史であった・・・。

再生機器ではなくて録音・録画機器であるのがミソである。
現在も、このあたりの話は複雑なようで・・・
お江戸のお役人が幕末のドタバタ劇をやっている。

世の中は世代の区分によって、第1次グルメ世代、 第2次ハコモノ世代、第3次情報世代に分類される。
関連: 第一次産業 第二次産業 第三次産業

第1次グルメ世代とわ?・・・子供の頃に食い物に不自由した人々で、 食い物パラノイア、グルメ、食通が多いのが特徴である・・・ と同時に食い物の恨みが非常に恐ろしい世代でもある。 したがって、冷蔵庫にあまっているものを勝手に食べてはならない・・・。

(出典) 美味しんぼ、海原雄山怒る
(出典) 美味しんぼ、海原雄山怒る
この人もそうかも?、わしのおかずを食ったのわ誰だぁ!?。

テレビの旅行番組で当たり前のように料理のコーナーが出てくるのも 決して偶然ではない。第1次グルメ世代にとって、 「旅行=食べる」である。

第2次ハコモノ世代とわ?・・・ 小さい頃に真新しいハコモノがたくさん出てくるのを眺めた人々で、 ハコモノマニアが多いのが特徴である。第3次情報世代に比べて、 (ハコモノの費用):(情報・コンテンツの費用) の配分が ハコモノの方にとても偏っているのが特徴である。 給料3か月分のテレビにタダのテレビ番組とか・・・ このあたりで昭和30年代ぐらい?。 上の方の世代でテレビの話題でやたらに盛り上がる人々がいます。 うちら近辺でも FMエアチェックVHS ビデオ録画 という風習を1980年代に行っている。

で、時代が下ると、(ハコモノの費用):(情報・コンテンツの費用) の比率は 80:20 になり、60:40 になり、 レンタル 文化が花開いた 1980年代後半あたりから徐々に 情報・コンテンツの比重が上がり始める・・・第3次情報世代の出現である。 ゲーム機 が典型的だね。ハコモノよりもソフトの比重が高い。 ハコモノ世代のゲーム機、情報世代のゲーム機というと、 なんかピンと来そうでしょう?。 似たような話で、SACD プレーヤーと MP3 プレーヤーというのもある。

ま、遠い昔に比べれば コンテンツ屋さんの地位は確実に向上していると思う。 その代わり、ハコモノは怒涛の グローバル経済 で負け犬のなんちゃってハイエンドにはじき飛ばされた分野から斜陽産業・・・。 石炭、繊維、鉄鋼、造船の次は電機ぐらい・・・。

番外: iPod 8GB とは?

iPod 8GB とは 1曲=150円 の音楽が、 1000曲分 15万円相当入るプレーヤーである。
え”、違う??
そんなこと言うと、市中引き回しの上、はりつけ獄門よ・・・。

続編 (2009/03/10)

ハコモノ世代にも時代によって関心事に変化があって・・・

テレビ の話でやたらに盛り上がる人々は、 子供の頃にテレビの出現やモノクロからカラー化など大きな変化を眺めた人々なんだな。 1960年代ぐらいに子供 だった人々。車なども重なっていると思う。

で、その次、 オーディオ ビデオ などの機器で盛り上がる人々が現れる。 こちらが1970年代、1980年代ぐらいに子供だった人々。 子供の頃にラジカセや重厚オーディオを眺め、 続いてビデオレコーダーやビデオカメラの出現を眺めている。 やや下って、 ゲーム機パソコン の話題で盛り上がる人々も現れる。 このあたり、うちら世代近辺の人々。おそらく、 AV 機器マニアや PC ハコモノオタクの中心になっていると思われる。 子供の頃に激しく変化していく様子を眺めている。

PC オタクもハコモノ世代の特徴が大きく表れる。 高価なハードウェアに対して、 ソフト情報サービス の費用は非常に低いとか・・・、 典型的なハコモノ世代の特徴である。 遠い昔は、PC ソフトの違法コピーは当たり前・・・もう時効である。 でも、このあたりの人々でも AV 機器と音楽 CD や映像ソフトのコスト配分になると、 AV ハコモノ < ソフト になる。 AV 機器よりも先にゲーム機がソフト重視になった。 このあたりで、ハコモノ世代から情報世代へのシフトが進行している。 上の世代ほどテレビや AV 機器などのハコモノに強烈な関心を示さない。

ここ10年ぐらいだと多分、ハコモノの代表格は 携帯 だと思うのだけど・・・。 Wikipedia で電子製品の固有名をもつ記事の分布を眺めると、 どのあたりに強い関心をもっているのかおぼろげにわかるんだな。 でも、時代はすっかり情報世代に入り、 ハコモノと情報コンテンツのコスト配分も大幅に変わっているのだろう・・・ 昔ほど極端にハコモノ偏重ではない。

情報世代になると面白い特徴があって、情報をすぐに消化して、 さっさと中古で売り払う フロー重視型 の行動パターンをもっている。 情報を次から次へと入手して、消化して、 すぐに売っていくというのをわりと抵抗なくできる。 レンタルにも何の抵抗もない。

上のハコモノ世代の人々になると、 コレクション などでため込む傾向が強くなります・・・ ストック型情報経済。 遠い昔に買った本とかCDとか、 録画したビデオテープとか、 後生大事に保存してあるという人々がそれなりにいます。 タンスの肥やし、押入れの肥やし状態になっている。 何年も眺めていないのに、手放したくないという執着パラノイアが強い。

もっと上の年代になると、中古品やレンタルを嫌う人々が現れる。 人の使ったものは嫌だ、新品でないと嫌だ、 個人の所有物でないと嫌だという嗜好が強く現れる。 これに似た話は製品の紹介記事でも現れる。 じいさま向けのカメラなどが典型的・・・「所有欲を満たす」 といった表現がしばしば使われる。 どんどん使って消化するという話ではないんだな・・・。 このあたりになると子供の頃に使っていた(たとえば、50年前とか) ものをいまだに丁寧にとってあるといった人々も現れる。そろそろ、 なんでも鑑定団 に出せるぐらい・・・。

で、最近の足元では?

環境 リサイクル の話も活発になり、 ゴミ化したハコモノも無料では処分できない時代になりつつある。 ハコモノ・ストック経済はますます不良資産、 フロー重視型の情報&サービスにシフトしている。 ハコモノをところ狭しと家にため込む時代が緩やかに終わりつつある。

従来の書籍やCDはせいぜい1個のハードディスクの中に収まってしまうし、 新聞も電子画面で間に合いつつあるし、 自動車でもカーシェアリングの話がにぎわっているし・・・。

家のインテリアの時代の変遷を眺めると面白いかもしれない。 古い時代の室内写真があれば面白そうだな。 遠い昔だと 高度経済成長風 の 集合建築にタンスやらテレビやらオーディオやら、 はてはアップライトピアノまでところ狭しと並べている写真が出てくるかもしれない・・・ ハコモノ世代のハコモノパワー。 で、時代が下るほど、 どんどん空間にゆとりのあるすっきりさらりとした風景に変わっていきます・・・ 室内環境重視の時代。

旅行編 (2010/03/11)

上の話でちょっと書いたけど、上の話は旅行でも似たような話が出てくるんだな。

第1次グルメ世代 「旅行=食う」である。
国内旅行グルメツアーとかね・・・。

第2次ハコモノ世代 「旅行=お土産を買う」である。
海外旅行ブランド買いあさりツアーとかね・・・。

第3次情報世代 「旅行=見聞・体験」である。
だんだん手ぶらで身軽になります。でも、こちらも量を重視、 質を重視という話があるかも?。

食う・買う・体験する、それぞれの要素のうち、 どれかが異様に突出しているのがミソである・・・。

ときどきニュースで秋葉原の方で中国から観光客が大挙押しよせてきて、 大量にハコモノを買っていくという話をやっているけど、 この話は日本でも心当たりあるよね?。 一昔前、1990年近辺の海外旅行でブランド品買いあさりツアーみたいな話・・・、 これが日本のハコモノ世代の人々です。

見聞・体験でも質より量という話があるな。 たとえば、京都お寺めぐりツアーでも、 どれか1つをゆっくり眺めるのではなくて、 1つでも多くの寺を見ないと損だとか・・・ そういうのにつき合わされると疲れます・・・ひたすら移動の旅行。

部屋の写真の話でも書いたけど、このあたりも眺めると面白いかもしれない。 狭そうな部屋にところ狭しと山ほどモノを詰め込んでいたら?・・・ 間違いなくハコモノ世代です。

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