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Windows7のシステムバックアップ (レノボ編)

レノボ OneKey Recovery 7 (Windows7, 2010年)
レノボ OneKey Recovery 7 (Windows7, 2010年)

要点

レノボ OneKey Recovery

レノボのパソコンには OneKey Recovery というバックアップツールがついていて、 システムのバックアップや復旧が簡単に行えます。 Windows に標準でついているバックアップツールに 比べてけっこう便利です。

システムドライブ(C:)のバックアップを HDD 上 (D:ドライブなど別のドライブ) に保存しておけば、10分ほどで復旧(リカバリ)することができます。 変に部分的なバックアップや差分の回復を行うよりも時間もかからず、 ファイルの総入れ替え(クリーンインストールに近い状態) になるので変なファイルの残骸も残らず、 シンプルで分かりやすいです。

以下の話は、レノボ G560 (2010年のノートパソコン), Windows7 64bit の例です。

バックアップと復旧の方法は2つある

G560 では HDD がはじめから C: ドライブと D: ドライブに分けてあり、復旧の方法は2つあります。

  1. システムドライブ(C:)だけバックアップし、これを復旧する。
    C: ドライブだけが対象になります。 D: ドライブの内容は変更しません。 ユーザデータを D: ドライブに置いている場合は復旧後も削除されず残ります。
    こちらをよく利用します。
  2. 工場出荷時状態にもどす。
    HDD のパーティションの切り直しやフォーマットから やり直して初期状態に戻します。 こちらは D: ドライブのファイルも含めて全部のファイルが消えてしまうので注意。
    こちらは深刻なトラブルになったときにだけ使います。 通常、使うことがないと思う。

バックアップ先は DVD と HDD がある

工場出荷時のバックアップなど重要なものだけ DVD に保存しておきます。 復旧を何度も行うシステムのバックアップは、HDD の D: ドライブ や外付けの USB ストレージなどに保存しておくと短時間で復旧作業を行えます。 システムドライブの使用量にもよるけど、 Windows7 SP1 と少々のソフトのバックアップで10分程度。

バックアップサイズの例
レノボ G560 (2010年、Windows7 64bit)
内容 保存先 ファイルサイズ
工場出荷時デフォルト DVD DVD 2枚
ディスク1: 4.1GB
ディスク2: 1.8GB
Windows7 + SP1 update
不要なアプリケーションを削除
ディスククリーンアップを実行
HDD 5-6GB ほど

実行例

レノボ OneKey Recovery 7 の起動画面
レノボ OneKey Recovery 7 の起動画面
システムバックアップの画面
システムバックアップの画面

システムドライブ(C:)のイメージを D: ドライブに保存する。 隠しフォルダーで D:\Lenovo のフォルダが作られる。 イメージ推定サイズはファイルの単純合計の値のようで、 実際のバックアップサイズは 6-7割程度になることが多い。

HDD D:ドライブにシステムをバックアップした例
HDD D:ドライブにシステムをバックアップした例

エクスプローラで隠しファイル・隠しフォルダーの表示を行うようにすれば、 バックアップファイルの内容を確認できる。 \Lenovo のフォルダ名を適当変えておけば、 異なるシステム内容のバックアップをいくつも作ることができる。 外付けの USB ストレージにも保存可能。 復旧させるときには元の名前(\Lenovo)に戻す。

DVD の工場出荷のシステムをバックアップした例
DVD の工場出荷のシステムをバックアップした例

DVD のバックアップには Windows の修復システムも一緒に入っていて、 DVD から修復環境を起動できるようになっている。

いろいろ

ユーザファイルは C: ドライブに置かない

C: ドライブにはいつ消えてもかまわないファイルだけを置いておき、 消えては困るユーザデータなどのファイルはすべて D: など他のドライブに置いておくと便利です。 システム修復の作業が短時間で行えます。

C: ドライブにユーザーのデータファイルを置くと、 そのままの状態でシステム復旧をすると C: ドライブにあるファイルが全部消えてしまうので不都合です。 修復のたびにユーザファイルを他のドライブに逃がし、 修復後に元に戻すという作業も、何度も行っていると面倒な話になります。 特に音楽や映像など大きなサイズのファイルを C: ドライブに置いてしまうとデータの退避や復帰にも時間がかかります。

ということで、 C: ドライブにはシステムリカバリから戻せるシステムファイルや インストールし直せるアプリケーションのファイル、 テンポラリやキャッシュなどの一時ファイルを置いておきます。

マイドキュメントなどのフォルダは D:ドライブに置くことができる

「C:\ユーザ\(ユーザ名)」の下にあるマイドキュメントフォルダや マイピクチャフォルダのプロパティの「場所」のタブで ユーザフォルダの位置を指定します。

マイドキュメントのフォルダの場所を変更する例
マイドキュメントのフォルダの場所を変更する例

バックアップを取るときはディスクをクリーンアップする

Windows はアプリケーションのインストールや WindowsUpdate を行うと大量のテンポラリファイルやバックアップアップファイルを 残します。 システムバックアップを取るときはこれらのファイルを削除しておくと、 バックアップファイルのサイズが小さくなります。 ディスクのクリーンアップのとき、「システムのクリーンアップ」も行います。 これでシステムドライブの使用量が大幅に減り、 バックアップのサイズも 1GB, 2GB ぐらい変わることもあります。

Windows7、ディスクのクリーンアップ
Windows7、ディスクのクリーンアップ

ドライブのプロパティでディスクのクリーンアップを 実行すると表示される。 左下に「システムファイルのクリーンアップ」が 表示されるのでこちらも実行する。

この他、C: ドライブにはハイバネーションファイル(hiberfil.sys) やスワップファイル(pagefile.sys)があるのだけど、 このあたりは普段使用していないのでちと不明。 たぶん、バックアップしていないと思う。

Windows のバックアップと復元は使用停止

システムリカバリのようなツールでシステムのバックアップが 取れるようになると、アプリケーションやドライバのインストールなどで 作成されるこまごましたバックアップや復元機能は不要になるので 停止しておきます。

正常にリカバリできるかどうか確認

まれにバックアップファイルに問題があり、 リカバリしてもシステムが起動できない場合が あるかもしれないので注意。

工場出荷時のバックアップやシンプルなシステムの バックアップであれば 多分、リカバリに失敗することはないと思うのだけど、 多くのアプリケーションをインストールした複雑なシステムを バックアップしたときに正常にリカバリできるかどうか、 一応確認した方がよいです。

私の話で、DVD にバックアップしたシステムを リカバリできないという事例が1回あった。 リカバリしたシステムを起動すると途中でエラーになり、結局、Windows7 を起動できなかった。原因はレジストリの破損。 どうやっても修復できず、 バックアップ DVD は結局、役に立たないお守りになってしまった・・・ ゴミ箱へ直行。

HDD からではなく DVD からリカバリが必要になるときは 深刻なトラブルが起こっているときと思うので、 ここで復旧に失敗するとショックがでかいです・・・ お守りが役に立たずダブルトラップにはまった心境。 仕方ないので工場出荷時のバックアップで戻すことになります。 D: ドライブもきれい消えるので、 先にユーザデータファイルを救出するという壮大な式典も必要になります。

落書き

上のような話を何度も行っていると システムドライブとユーザデータドライブをはっきりと分ける習慣や、 インストールや設定の面倒くさい巨大なアプリケーションは 使わないといった習慣が身につきます。 システムリカバリをするたびに面倒なソフトの引退が進み、 HDD の肥やしが減少します・・・。 ポータブル化可能なアプリケーションや、 本当に役に立つシンプルでコンパクトなアプリケーションが生き残ります・・・。

行き着く先は?・・・

システムドライブとデータドライブは物理的にも 分かれている方がよいかも?。 ユーザデータを Windows の人質に差し出さない・・・。 そう考えると、Windows PC のストレージは 64GB 程度の SSD でも構わんか?、と思うこのごろ・・・HDD も徐々に引退中。

追記 2020

その後、PC本体には大容量のストレージは不要になった。 PC 本体のストレージは 100GB, 200GB もあれば事足りる。 ということで HDD も不要になり、 容量は少なくても高速の SSD 時代に。

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