コマンドプロンプト:はじめの一歩
コマンドプロンプトを起動
コマンドプロンプトは Windows10 の場合、 「スタートメニュー」→「Windows システムツール」 にあります。コマンドプロンプトを開くと C:\Users\ユーザー名> のような表示が出ます。 現在、プロンプトがいるフォルダの位置を表しています。
フォルダのことを別の用語で ディレクトリと言います。 現在、プロンプトに表示されているフォルダのことを カレントディレクトリ と呼ぶことがあります。
ディレクトリの表示を短くする
ディレクトリ名が長いと、 ディレクトリの文字列に画面を占有されて 使いにくくなることがあります。 プロンプトの表示方法を変えるとすっきりします。
prompt $n: ドライブ名のみの表示になります。 cd 現在のディレクトリを表示する。 prompt $P$G 元の表示に戻す。 prompt /? で表示方法の使い方の説明が出ます。
ディレクトリの移動
別のディレクトリに移動するときには cd コマンド (change directory の意味) を使います。 cd コマンドで 1つ下の子のディレクトリ (サブディレクトリ) や 1つ上の親ディレクトリに移動できます。
基本操作
cd (ディレクトリ名) 指定した名前のサブディレクトリに移動します。
cd .. 1つ上(親)のディレクトリに移動します。
cd \ ドライブのルート(一番親のディレクトリ)に移動します。 C:ドライブなら C:\ に移動します。
異なるドライブのディレクトリに移動
たとえば現在のディレクトリが C:\Users\ユーザー名 で D:\data 移動したい場合、cd d:\data と入力しても カレントディレクトリは変わりません。 異なるドライブのディレクトリに移動する場合は、 先に現在のドライブを変更します。
現在のディレクトリを d: ドライブに変える。 d: 例: D:\data に移動 d: cd \data
タブキーでディレクトリ名を補完入力
cd(スペース)の後で タブ(tab)キー を押すと補完入力機能が使えます。 日本語入力の漢字変換と同じような感覚でサブディレクトリの候補を 順番に表示します。
cd (タブキー) サブディレクトリの候補を表示します。 cd の後にスペースを1文字入力した後でタブキーを押す。 例: cd a(タブキー) a で始まるディレクトリがあれば表示します。 ディレクトリがたくさんあるときに候補を絞り込めます。
フォルダのドロップでディレクトリ名を入力
ディレクトリが深くて cd による移動が面倒な場合は、 エクスプローラからプロンプトにフォルダを ドロップしてパス名を入力できます。
例: cd(スペース) の後でフォルダをドロップする。 (注意)管理者モードの場合はフォルダをドロップ できません。セキュリティ上の制限です。
コマンド入力の補助機能
毎回、似たようなコマンドを入力するのは面倒なので 活用してください。
履歴機能を使って入力
上下の矢印キー (↑,↓) で以前入力したコマンドが表示されます。 ↑キーを押すと直前に入力したコマンドが表示されます。 これを一番よく使います。
また、F7 キーを押すとコマンド入力の履歴のメニューが表示され、 番号でコマンドを入力できます。ESC キーでメニュー画面が消えます。
コマンド文字列をコピー&貼り付けで入力
ホームページやテキストファイルに書いてある コマンドの文字列をコピーして、 マウスの右クリックメニューの貼り付けで入力できます。 Windows10 の場合は Ctrl+V でも貼り付けできます。
コマンド文字列の編集
コマンドを入力するときに、 左右の矢印キーでカーソルを移動して文字列を編集できます。