パソコンのベンチマークなどいろいろ
ネットにあふれるさまざまな ベンチマークのデータを拾い集めてみよう、 というコーナーです。
1つ1つは怪しげなデータでも長期間で眺めるともっともらしそうなデータになる?。 有効ケタ数は2ケタもあれば十分でしょう・・・ 5%、10%は誤差の範囲。
下のデータはネットから適当にひろってきたデータなので信憑性に ついては各自で調べてください・・・政府発表公式資料として見ないでね。 あと、なるべく数が出ていそうな無難なところの CPU などのデータを拾い集めています。 数がわずかの産業用CPU とかマニア向けのものは参考程度。
Super π (2009/12/22)
スーパー・パイ、円周率の計算を行うソフトです。https://www1.coralnet.or.jp/kusuto/PI/super_pi.html
わりと古い時代からある。CPU 1コアのみで処理します。 すでにメモリと CPU だけで完結している(HDDなど関係なし)。 新しい時代に出てきた新命令やマルチコアやグラフィクスのような要素はありません。
●Super π(104万桁) TDP 秒(sec) 1994 Pentium(P54C) 100MHz 1,750 40MB 1996 Pentium 150MHz 1,060 32MB デスク 1997 Penitum MMX(P55C) 200MHz 720 96MB デスク 21W 1998 Celeron(Mendocino) 333MHz 450 デスク 17.5W 1999 Pentium III(Coppermine) 667MHz 310 デスク 32-33W 2002 Celeron(P3, Tualatin) 1.3GHz 142 デスク 26-29W Pentium III(Coppermine) 1.0BGHz 126 デスク 52-54W Peniutm4(Northwood) 2.0GHz 95 モバイル 2.5W 2008 Atom N270 1.6GHz 95 参考クロックダウン Core 2 Duo E6300 600MHz 93 ノート 22W 2003 Pentium M(Banias) 1.3GHz 71 私の測定 デスク 65W 2003 Pentium 4 HT(Northwood) 2.8GHz 51 私の測定 ノート 21W 2005 Pentium M 725(Dothan) 1.6GHz 49 モバイル 10W 2010 CeleronDC SU2300(PenrynL) 1.2GHz 46 デスク 95W 2006 Pentium D 930(Presler) 3.0GHz 44 ノート 31W 2006 Core Duo T2300(Yonah) 1.66GHz 36 ノート 27W 2005 Pentium M 780 2.26GHz 36 デスク 115W 2005 Pentium 4 670 3.8GHz 34 ノート 31W 2009 Celeron 575 2.0GHz 33 ノート 35W 2009 Celeron T3000 1.8GHz 32 ノート 25W 2008 Core 2 Duo P8400(Penryn) 2.26GHz 23 デスク 65W 2006 Core 2 Duo E6600(Conroe) 2.4GHz 22 ノート *35W 2010 i3-330M 2,13GHz 21 私の測定 デスク 65W 2008 Core 2 Duo E8500 3.16GHz 15 TDP で * は GPU も含む値。
体感と連動して目に見えて変化があったのは1990年代から 2000年代前半ぐらいまでだろう。 近年はキャッシュや除算など特定の命令の高速化が利いているという話。
番外
うちの年代モノの Pentium MMX 166MHz ノートPC で測ろうとしたのだが、ファイルを転送する手段がない・・・ フロッピーもないし、 USBも使えないし、CFカードも認識しないし、 ネットワークPCカードもドライバが入れられない・・・困った。 Windows95のデバイスマネージャのたらいまわしと、 いとも簡単にフリーズする不安定さを久々に体感した。
MP3 エンコード (2009/12/23)
音楽ファイルのエンコードのベンチマークです。実用的な話の一例。こちらにデータがあったので要点だけつまんでみる。
https://www.tomshardware.com/charts/
資料:https://www.tomshardware.com/charts/ 1)182MB、17分(1020sec)の WAVデータを Lame MP3 でエンコード 2)Audio CD Terminator II SE 53分 処理時間(秒) 1) 2) 備考メモリ,チップなど 1994 Pentium(P54C) 100MHz 4631 SDR66 1997 Pentium MMX(P55C) 233MHz 1926 SDR66 デスク 1998 Celeron(Mendocino) 500MHz 489 SDR100 デスク 2000 PentiumIII(Coppermine) 1.0GHz 221 SDR133, 815EP デスク 2002 Celeron(P3, Tualatin) 1.3GHz 169 SDR100, 815EP デスク 2002 Pentium4(Northwood) 2.2GHz 133 DDR266, 845GD デスク 2003 Pentium4(Northwood) 2.8GHz 105 DDR266, 845GD デスク 2004 Pentium4 570(Prescott) 3.8GHz 84 DDR2-533, 925X ノート 2006 Core Duo T2300(Yonah) 1.66GHz 262 DDR2-667, 945GM デスク 2005 Pentium4 570(Prescott) 3.8GHz 215 DDR2-533, P35 デスク 2006 Core 2 Duo E6600(Conroe) 2.4GHz 180 DDR2-800, P35 ノート 2007 Core 2 Duo ET7600(Merom) 2.33GHz 170 DDR2-667, 945GM デスク 2008 Core 2 Duo E8500(Wolfale) 3.16GHz 133 DDR2-800 X38
濃いデスクトップPCのデータが中心なので、
近年主流のノート系(Pentium M やCore 2 Duo Pなど)のデータがなかった。
似た周波数の数年前のデスクトップ用CPUと同じぐらいだろう。
また、途中で測定条件が変わっているので、1)、2) の2つを並べた。
Pentium4 570 でほぼつながると思う。
MP3エンコードのベンチマークは2000年代前半~2000年代半ばぐらいまでの話か?。 処理時間が30分と1時間では大違いという頃に重要な指標だった。 でも、その後、3分と5分程度の違いになり、あまり重要ではなくなった・・・ ちょっとお茶タイムぐらいの時間で自動的にやってくれる。 2000年代も半ばを過ぎた頃のPCになると エントリのノートPCでも高速に処理できるようになったので、 音声のエンコードに関しては一段落。
また、音声ファイルのエンコードはたいてい光レコード(CDともいう)
からのリッピングなので、光レコードの読み出し速度以上には速くならない。
足元では光レコード自体もどんどんフェードアウトするこのごろ・・・。
そこのおっさん、真っ黒レコード覚えている?、
おいらも辛うじて知っているぞ・・・
という話になりはじめています。
最後に光ディスクを焼いたのはいつだろう?ぐらい・・・年に数回も使わない。
ということで音声エンコードのベンチマークも 実用性の目安というよりは信号処理の処理性能を測る指標に落ちついている。 エンコードのベンチマークは現在はH.264映像などの指標に移っている。
それとは別にエンコードよりも YouTube で HD映像がさらっと再生できるかどうか?など、 そちらの方がよっぽど重要で実用的な指標のようです。 こちらは CPUでソフト処理するとデコードでさえ激しく処理能力を食うので、 CPUの能力というよりもハードウェアデコーダの有無や、 Flashなどのソフトウェアがハードウェアデコーダを 有効に活用してくれるかどうかの方に話題が集中している。
グラフィクス (2009/12)
こちらが、よくわからん・・・。いろいろベンチマークがあり、しかもマニアックなPCのデータばかり・・・。 ということで、わりとオーソドックスなビジネス系、巷系のPCで眺めるとどうなるのか?、 というデータを拾ってみる。
なんかこう?・・・ころころベンチマークのバージョンが変わっているな。 部外者がハタ目から見ると怪しげなファンドのインデックス値みたいな・・・。 長期的な推移を示さないと指標としての信頼性に欠ける値になるんだな。 それとは別に対応する機能の時代ごとの違いでバージョンが変わる という側面もあるようです。
ときどき代表的なグラフィクスカードの値を見て、 後の時代のチップセット内蔵のグラフィクスの能力がどれぐらい 追いついているのかを眺める。
先に前置き話
1990年代
1990年代の初頭のパソコンのグラフィクスは 640×400 16色が標準的でした(PC9801)。 ここから色数と構成画素数が増え始めます。 1990年代半ばに Windows化で 640×480 256色になり、 800×600 16bitカラー(約65,000色)になり、 2000年頃になると 1024×768 24bitカラーはデスクトップPC ではごく普通という話になります。 ただし、ディスプレイはCRT、いまではすっかり見かけなくなった。 ノートPCがまだ、800×600、1024×768 16bitカラーで、 そろそろ 24bit カラーになるかどうかぐらいの頃です。
いま(2009年)でも 1024×768 24bit カラーのノートPCを 使っている人はけっこういると思う。 このあたりで、色数・画素数のアップサイジングが1つ節目になり、 標準的な能力になった。 で、2000年代になるとぼちぼち 1024×768 24bitカラー (透過度をいれて32bit) で3Dのベンチマークもとれるぐらいの水準になります。
2D編 2000年代
ちと、わからん。3D編 2000年代
3DMark というのがあるので、そちらを拾ってみる。 ただし、途中でバージョンがころころ変わっている。2002年末頃の濃い筋(もちろんデスクトップPC)の主要な指標がずらっと出ている。 このあたり、当時の突端ぐらい?。
AKIBA PC Hotline!:2002年末CPU大ベンチマーク特集~AMD/Intelのオーバー1GHz CPUをすべて掲載!
*はグラフィクスカードあり。 1024*768 32bit 3DMark 3DMark 3DMark 3DMark 2001SE 2003 2005 2006 *デスク 200? PentiumIII 1GHz + GeForce3 5.1k *デスク 2002 Pentium4 3.06G + GeForce3 8.6k デスク 2000 PentiumIII 1GHz + 815 0.61k デスク Pentium4 2.4GHz + 845GV 1.6k デスク 2008 Atom270+945, D945GCLF 2.3k 640 280 136 ノート 2004 PentiumM 1.5GHz + 855GM 2.4k ノート 2006 Celeron M 370 + 915GM 3.6k 755 ノート 2006 PentiumM 740 1.73GHz + 915GM 5.1k 1.11k 260 デスク 2006 C2D E6300 1.86GHz + 965G 740 デスク 2008 C2D E8500 3.16GHz + G35 1.5k 320 ノート 2009 Celeron T3100 + 内蔵8200M G相当 3.3k 1.5k 1.08k ノート 2008 C2D P8600 2.4GHz + GM45 6.1k 2.7k 1.6k 1.04k ノート 2009 C2D P9500 2.53GHz + GM45 5.9k 1.6k デスク 2008 PentiumDC E5200 2.5GHz + G45 1.9k デスク 2008 C2D E8400 3.0GHz + G45 4.1k 2.4k 1.7k *デスク 2009 Atom 230 1.6GHz + ION(Acer Revo) 5.8k 3.7k 2.5k 1.3k *デスク 2009 Atom 330 + ION (ASUS AT3N7A-I) 4.1k 2.8k 1.7k デスク 2010 i5-661 3.3GHz,GPU900MHz 6.0k 3.7k 2.5k デスク 2010 Phenom II X2 550 3.1GHz + 790GX 5.4k 4.4k 2.7k *ノート 2005 PentiumM 760 + GeForceGo6600 13.3k 2.5k *ノート 2008 C2D T9600 2.8GHz + 9300M GS 3.9k *デスク 2010 i5-661 3.3GHz + G210 8.3k 5.3k 3.3k *デスク 2010 i5-661 3.3GHz + HD4550 10.9k 7.6k 4.7k(2009/12)
この指標は、足りない水準(ちょっとの違いが大違い)、 実用的な水準(ほぼ飽和)、あさっての水準(数値は跳ね上がっても実用上は大差なし)って、 どのあたりなの?。 こういう部分は表面の数字を眺めているだけの人にはわからないんだな・・・。
(2010/01/11)
最近、i3/i5 のニュースが出てきている。 こちらにずらずらとベンチマークの結果が出ています。
https://www.techpowerup.com/reviews/Intel/Core_i5_661_GPU/3.html