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パソコンの歴史、パソコン物価資料

いろいろ発掘して紹介。

1990年頃の激安価格の目安 (2014/01/09)

ステップの広告(1990年3月)
ステップの広告(1990年3月)

ステップは昔、秋葉原にあったパソコンショップです。 この価格が当時の全国の普通の値段というわけではありません。 当時の激安・最安値圏ぐらいの目安です。

当時は現在のようなネットの激安ショップや全国展開の安価な大型量販店がない時代だったので、 地方の量販や PC ショップだともっと高い値段です。地域ごとの価格の差が激しかった。 秋葉原などの電気街が貴重な市場として異彩を放っていた時代だったのかもしれない。

ノートPC がモノクロ液晶で中身も低スペックだったのだけど、意外と安価だったんだな。

当時主力の 386デスクトップ機(NEC PC-9801RA や EPSON 386M)が激安価格で 25-30万円ぐらい。 ディスプレイは含んでいません。あ、そうそう、OS(MS-DOS)も含んでいません。 アプリケーション、OS、一切なしの素の価格です。

PC-9801RA21 も HDD も含まれていないはず・・・あ、NEC のサイトに仕様が出ている。
121ware:NEC PC-9801RA21 仕様
121ware:NEC PC-9801RA51 仕様
RA51 が HDD 40MB 内蔵でお値段は 67万円なり (一応、2-3割は値引くけど)。 まだ、さすがに手軽に HDD を使うような時代ではなかった。

足元では、個人的には年代モノの PC-9801E や学校にあった PC-9801Vm やエプソンの 286VF を使ってるような時代だった。

1992年夏におけるソフマップの驚異の下取り価格 (2013/12/20)

中古品の売値ではなくて、買取価格です。
現在よりもケタが1つ違うかも?・・・。

ソフマップの広告(1992年8月)
ソフマップの広告(1992年8月)

時期的には幕末の黒船コンパックの激安 DOS/V PC が上陸(1992年秋)する直前の頃。 バブル景気は終わったとはいえ、まだ余波が残っている雰囲気。 相場感覚が大分、マヒしています・・・。というよりも、 PCユーザーの人口も現在に比べればごくわずかで、普通の PC ユーザーの範囲が大分違う時代だった。 「当時の普通のPCユーザー = 現在だとかなり濃いユーザー」です。

この時代は、まだ、日本語ワープロ専用機がパソコンよりも大きく取り扱われている。 パソコンとワープロ専用機が半々のシェアをもっていた。

ソフマップの広告(1993年12月)
ソフマップの広告(1993年12月)

1993年末頃になるとこうなる。そろそろ幕末維新の時代です。 Windows3.1日本語版も登場し、Windowsを使用する人もぼちぼち増え始めた頃。 細かく見ないとわかりにくいけど、大分相場が下がっている。 Mac もちょっと昔の機種なら、お手軽プライス?

この時期はPCの性能向上と価格下落が現在とは比較にならないほど急激に進んだので、 2年ほど前の高性能機種でも使い物にならないほど陳腐化が激しかった。

まだ、DOS/V PC (PC9801とは異なる PC/AT互換機、現在の WindowsPC の 直系のご先祖さま) があまり出てこない点にも注意。 ノートPC 以外で DOS/V 系のマシンを使う人々は、 よほどの物好き(失礼・・・突端のとんがった人々)です。

他の商品を眺めると、電子手帳コードレス電話というのも出てくる。 現在のタブレットやスマホのご先祖さまです。 シャープ,ザウルス、アップル,ニュートンなどで検索すると、ホームページもたくさん出てきます。

下の方には固定電話の加入権という言葉も出てくる。 携帯やインターネットプロバイダという言葉はまだない。 ホームページのアドレスもありません・・・まだ、Web が存在していません。 ここから数年もすると、広告にもホームページのアドレスがつきはじめる。

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