パソコンのスペックの歴史・デスクトップPC編
デスクトップPCは2000年代頭頃まではパソコンの主流だった。スペックの推移
パソコンのスペック指標の長期推移です。その頃のハイエンドではなくて、主要メーカーの普及価格帯のスペック。
年 | CPU | メモリ | ストレージ 光学ドライブ |
通信 | その他 |
---|---|---|---|---|---|
BASIC 8bitパソコン時代*1) | |||||
1979 | NEC PC8001 μPD780C-1 4MHz (Z-80互換) |
16kB | なし 外付けテープレコーダ*2) |
なし | N-BASIC 画面160*100,8色 |
1982 | NEC PC9801 8086 5MHz(16bit) |
128kB | 外付け5.25" 2DD FDD | なし | |
MS-DOS時代 | |||||
1985 | NEC PC9801Vm V30 10MHz (8086互換) |
384kB | 5.25" 2HD FDD×2 | なし | 画面640*400, 16色 |
1988 | 80286 12MHz 80386 16MHz |
640kB | 5.25" 2HD FDD×2 | なし 外付モデム2.4kbps *3) |
|
1992 | i386SX 12-25MHz i486SX 16MHz |
640kB-1.6MB | 3.5" 2HD FDD×2 一部で内蔵 HDD *4) MacでCD-ROM |
なし 外付モデム9.6kbps |
|
Windows3.1 (日本は1993/05~) | |||||
1994 | i486SX 33-50MHz i486DX2 50-66MHz i486DX4 75-100MHz |
5.6-8MB | 3.5" 2HD FDD×1 HDD 270-420MB CD-ROM 1~2倍速 |
一部でモデム搭載 14.4kbps, 10Mbps LAN(外付け) *6) |
画面640*480, 1024*768, 256色-約6.5万色 外付けGPUカード オールインワン*5) |
Windows95 (日本は1995/11~) | |||||
1996 | Pentium 100-166MHz | 16-32MB | 3.5" 2HD FDD×1 HDD 720MB-1.3GB CD-ROM 4倍速 |
28.8kbps |
画面1024*768,約6.5万色-約1600万色 一部でPCI |
Windows98 (1998夏~) | |||||
1999 | Celeron 400-466MHz PentiumIII 450-600MHz |
64MB | 3.5" 2HD FDD×1 HDD 4.3-10GB CD-ROM 32倍速 |
33.6kbps-56kbps | USB1.1普及開始 |
ノートPC が半数に。デスクトップPC で CRT から液晶へ転換開始 | |||||
2001 | Celeron 600M-1GHz PentiumIII 800M-1GHz Pentium4 1.4-1.6GHz |
64MB-128MB | HDD 30-80GB DVD/CD-RW |
100Mbps LAN *7) ADSLの普及がはじまる |
一部でアナログTVチューナー 一部で液晶一体機 |
WindowsXP (2001/11~) 国内の PC の主流がノートPCに移る |
|||||
2004 | Celeron 2.3-2.6GHz Pentium4 2.6-2.8GHz |
256MB-512MB | HDD 80-160GB 一部で追記型DVD |
100Mbps LAN FTTHの普及がはじまる |
画面1024*768, 1280*1024 新機種はほぼ液晶 USB2.0の普及進む |
Windows Vista (2007/01~) | |||||
2007 | Celeron D Pentium4 Core 2 Duo |
512MB-2GB | HDD 120-320GB 追記型DVD |
画面のワイド化 液晶一体型機が増える 一部でデジタルTVチューナー |
|
Windows7 (2009/10~) | |||||
すでにノートPCが主流の時代となり、 ホーム用のデスクトップPCなどのハイエンド化が進む。 2000年頃は高価なノートPC、安価なデスクトップPCの関係だったが、2000年代後半にこの関係が逆転。 ビジネス向けのローエンドからニッチ向けのハイエンドまでの幅が広くなっている。 | |||||
2010 |
Core2Duo Core i3/i5/i7 OSの64bit化進む |
2GB-4GB | HDD 500GB-1TB 一部で SSD 一部で BD |
Gbit LAN |
16:9 フルHD (1920*1080)が増えはじめる 一部で USB3.0 |
Windows8 (2012/10~) |
*1)パソコンという言葉はまだない・・・マイコン。
パソコンという言葉が出てくるのは1980年代半ばから。
パソコンという言葉が出てくるのは1980年代半ばから。
*2)カセットテープにモデムの変調音(ピーコロコロの音)を記録する。
*3)パソコン通信がはじまっている頃。
これ以前(電電公社がNTTになる以前)は電話回線にモデムなどを勝手につなぐことはできなかった。 余談ながら、電子メールやショートメッセージみたいなことを勝手にやると一応、犯罪扱いの時代・・・。
これ以前(電電公社がNTTになる以前)は電話回線にモデムなどを勝手につなぐことはできなかった。 余談ながら、電子メールやショートメッセージみたいなことを勝手にやると一応、犯罪扱いの時代・・・。
*4)外付けのSCSI HDD 80MB-120MB を使うのが一般的。
理由は?・・・内蔵 HDD より安かったから・・・あら不思議。 PC9801幕府の幕末の頃のエピソード・・・。
理由は?・・・内蔵 HDD より安かったから・・・あら不思議。 PC9801幕府の幕末の頃のエピソード・・・。
*5)OSは1992年頃まで標準搭載ではない。
OSやソフトをプリインストールしてあるパソコンは HDD や CD-ROM
を標準搭載したパソコンが一般的になった1994年頃(Windows3.1時代)から多く出てくる。
*6)企業で社内LAN(10Mbps)を活発に敷設しはじめている頃。
これ以前の時代は Unix EWS(エンジニアリング・ワークステーション) や Mac の小規模なLANがある程度。
*7) LAN がオンボードで標準搭載されるようになった。これ以前はオプション。