プロンプト:アプリケーションを起動する・その2
アプリケーションを起動する・その1
からの続きです。
\Windows\system32 以外にあるアプリケーションを起動する
画像処理アプリケーション IrfanView の例で説明します。
IrfanViewで画像ファイルを自動加工処理
コマンドプロンプト:はじめの一歩
2) アプリケーションがあるフォルダの位置を確認し、 フルパス名でコマンドを入力します。
たとえば、 1. IrfanView のフォルダが C:\Program Files\IrfanView で 2. アプリケーションのファイル名が i_view64.exe の場合 "C:\Program Files\IrfanView\i_view64.exe" と入力します。上の文字列をコピーして、プロンプト上に右ク リックで貼り付けることもできます。 IrfanView が起動すればコマンドは正常に実行されています。 .exe は省略することができます。下のコマンドで起動すること もできます。 "C:\Program Files\IrfanView\i_view64"
上の例では文字列の前後に ダブルクォート " を付けるのがポイントです。フォルダ名やプログラムファイル名など パス名の中にスペース文字が含まれる場合は、 ダブルクォートで括ることが必要です。 上の例だと "Program Files" に空白文字が含まれています。
もし、ダブルクォートを付け忘れると、 アプリケーションの起動に失敗します。
「・・・が認識されません」という趣旨のエラーが出る場合は ファイルを見つかられないエラーが起こっているので、 入力したフォルダ名やファイル名が正しいか、 ダブルクォートの付け忘れがないか、 確認してください。
アプリケーションのパスを通す
下の例は D:\data から IrfanView を起動しています。 フォルダ(ディレクトリ) の移動方法については、 コマンドプロンプト:はじめの一歩 の cdコマンドの使い方を見てください。
アプリケーションを起動するときに、 毎回、"C:\Program Files\IrfanView\" のようなフォルダ名の文字列を付けるのは面倒なので、 フォルダ名を省略できるようにパスを設定します (パスを通すと言います)。
以下のおまじないを入力します。最初に1回だけで良いです。
path=%path%;C:\Program Files\IrfanView
これで IrfanView へのパスが設定されました。 次回からは i_view64.exe と入力するだけで起動できます。 .exe も省略して i_view64 だけでも起動できます。 i_view64 の文字列にはダブルクォートが必要な特殊な文字 (空白文字など)が含まれていないので、 ダブルクォートを省略できます。
他のアプリケーションも上と同じようにして パスを設定することができます。 複数のパスを設定するときはセミコロン ; で区切ってフォルダ名を並べます。
例: D:\mytool と D:\mytool\app にもパスを通す例。 path=%path%;C:\Program Files\IrfanView;D:\mytool;D:\mytool\app