Windows7 と WindowsXP のデュアルブート
要点
Windows7 と WindowsXP のデュアルブートは可能か? 実験に使用したパソコンは Lenovo G560 (2010年のノートPC)です。
結果:デュアルブート可能だけど、 インストールや起動時の切り替えなどかなり面倒くさい。
- BIOS の SATA 設定が Windows7 と WindowsXP で異なる。
起動時に BIOS 設定の変更が必要。 - ブートローダーが Windows7 と WindowsXP で異なる。
起動時にブートセクタの書き換えが必要。
Windows7 は bootmgr, WindowsXP は ntldr を実行します。
ということで、起動したい OS に合わせて 1)、 2)を切り替えることが必要です。
WindowsXP | Windows7 | |
---|---|---|
BIOS SATA設定 | compatible | AHCI |
ブートローダー | ntldr | bootmgr |
ブートセクターの書き換え | WindowXP 用の修復コンソールのfixboot コマンドで書き込む。 | Windows7用の修復ディスクで修復。 |
BIOS の SATA の設定が誤っている場合は、 WindowsXP の場合はブルースクリーンのエラーで停止します。 Windows7 の場合は途中で再起動して bootmanager の画面が出ます。
ブートセクターの設定を変更し忘れた場合は、 起動しようと思っている OS とは別の OS が起動します。
いろいろ
パーティションの構成例
- C: は Windows7 の bootパーティション (約200MB)。
- D: に WindowsXP のシステムをインストールしてある。 Windows7 上では D: ドライブになる。
- E: が Windows7 のシステム。Windows7 上では C: ドライブになる。
このドライブは Windows7 の場合、エクスプローラからは見えません。 ディスク管理ツールなどで見れます。
- bootmgr が Windows7 用のローダー
- ntldr が WindowsXP 用のローダー
200MB のパーティションが boot パーティション。
- C: が Windows7 のシステムがあるドライブ。
- D: に WindowsXP が入っている。
OSのインストール
すでに Windows7 がインストールされているシステム (ただし、ドライブが C:, D: 2つ以上のパーティションに分けてあること) の D: などのドライブに WindowsXP をインストールする。
このとき、ブートセクタが WindowsXP 用 (ntldrを呼び出す) に書き換わるので、Windows7 で起動したい場合はブートセクタを Windows7 用に直す。 BIOS の SATA 設定の変更も忘れないこと。
その他
上の話を見て意味がわからない場合は、 むやみにインストールしたり変更したりしない方が良いです。 システムが破損してもぜんぜん困らない、 すぐに直せるという人向きの話です。