岡山の干拓地
国土地理院の地図で色を塗り分ける からの続きです。
ついでに岡山県南部。岡山市や倉敷市など。 岡山南部も干拓地だらけなので低地が多い。 濃い青や青色は遠い昔はほぼ海で、その後、 川の堆積や干拓で埋まった場所です。
緑色の場所になると古墳がたくさん残っています。 岡山の南部には「島」の付く地名が多いですが昔は本当に島でした。 早島と児島の間 (上の地図の中央から左付近) も源平合戦の時代には遠浅の海だったようです ( 藤戸の戦い)。JR 瀬戸大橋線は明治時代の海岸線のそば (早島・茶屋町周辺は江戸時代の干拓)、 国道2号線より南側もおおむね江戸時代以後の干拓地と考えると分かりやすいです。 「新田」の付く地名も多いです (古新田、当新田、青江新田など)。
倉敷にも水島や玉島など「島」のつく地名や 沖新田などの干拓地の地名があります。 また、南部を走る水島臨海鉄道は、 明治時代まで高梁川から分かれて流れていた川の跡です。
明治時代の地図
下は明治28年(1895年)の地図と現在の地図を並べた図です。
現在の地図の赤い線が明治28年頃の海岸線です。 B,C,D付近は現在は道路になっていますが、 昭和時代までは鉄道が走っていました (岡山臨港鉄道)。 E や G も江戸時代の干拓地です。
資料
干拓地の地形
干拓地の特徴は地形の起伏がまったくない点です。 関東の丘陵地など自然の地形の場所では高低差が 10m 以上の丘や谷がたくさんありますが、 人工的な埋立地ではこういった起伏がほとんどありません。 ということで自転車がとても便利になります。 坂道は川の橋を渡るところぐらいしかありません。 オランダほどスケールは大きくないですが似た話も・・・。
アップダウンの多い場所では?・・・アシスト自転車が必須。 必要は発明の母。